top of page
検索

がくせいじっしゅう、一休み

  • tshitarahus
  • 6月12日
  • 読了時間: 3分

先週までPC作業がメインだったので、今週はアクティビティ多めの回です!


手始めに、大学院生さんがサルを使った実験をするというので、そのお手伝いをしました。

サルのケージの掃除や給餌は何回かやったことがありましたが、実験室にサルを連れ出してくるのはこれが初めてです。

動物の扱い方についてレクチャーを受けて、準備を進めます。

いつもは笑顔の絶えない学生組ですが、ここはいつにも増して真剣な表情です。

緊張感が漂っていました。

ハンドリングは院生さんが行い、学部生たちは計測装置の制御と、記録を担当しました。

真剣な様子が伝わってきますね。


実験中はエサを報酬に歩いてもらいます。

写真は、ちょうど院生さんからサツマイモをもらっている様子です。

手の側面に銀色っぽく見える箇所があるのがわかりますか?

これは光を反射する素材でできたシールです。

このシールの位置を周囲に設置した複数台のカメラでとらえることで、三角測量の技術を応用して、計測空間内における手の三次元座標値をリアルタイムではじき出します。

いいデータが取れるといいですね。




実験の後は、サルのおもちゃを作ってもらいました。

サルは系統的にヒトに近い動物なので、なるべく楽しんで過ごせるように、飼育環境に工夫を凝らすことが推奨されています(こういった取り組みを環境エンリッチメントといいます)。


今回は、ペットショップやホームセンターでよく見かける、犬用のロープのおもちゃを自作しました。

まずは適当な長さでロープを切ります。


ロープの端を縛って…

楽しそうな二人。


三つ編みをしたら、骨型のおもちゃの完成です!


もう一つ、別の編み方でも作ってもらいました。

きれいに仕上がっています。


できたおもちゃをケージに設置して完成です。サルたちが楽しんでくれるか楽しみですね!

(後日談:設置後二日でほどかれちゃいました…もう少し頑丈な編み方を探さねば)



まだ時間が余っていたので、来週から始まる解剖実習の準備をしました。

さて二人が何をしているか、わかりますか?

答えは、「ピンセットを研いでいる」でした。

解剖で使うピンセットは、刺抜きピンセットといって、もともと尖端がとがっています。

もちろんこのままでも十分使えますが、ヒトに比べて体が小さなサルの細い神経や血管を剖出するためには、もっと尖端をとがらせたほうが使いやすいです。

ということで、耐水紙やすりを使って、尖端を整形してもらいました。


左が研ぐ前、右が研いだ後です。

研ぐ前は若干先端が丸くなっている一方で、研いだ後はキンキンにとがっています。

これで来週からの解剖実習もばっちりですね。


今週はやることが盛りだくさんで大変でしたね。

お疲れさまでした。

 
 

565-0871 大阪府吹田市山田丘1-2   大阪大学大学院人間科学研究科

© 2025 by Biological Anthropology Lab., The University of Osaka

bottom of page