
大学院生の藤原さん(D3)の研究論文が国際学術誌「Primates」に掲載されました。
投稿してから、査読、アクセプトまで1年超というなかなかの難産でしたが、無事、掲載されました。査読者からの厳しいコメントに丁寧に対応してきました。おかげさまで、ひじょうに良い論文に仕上がりました。
テナガザルの樹上で見せる二足歩行の運動戦略を明らかにした研究です。サル類では、運動変化によって実現する安定した二足歩行の特徴は、ヒトでは形態進化によって特に運動で調整することなく実現しています。そうした樹上二足歩行の運動戦略という霊長類的特徴は、人類の祖先が地上で直立二足歩行をスムーズに獲得していく礎となったと考えられます。
8台のカメラで同期して撮像された膨大な歩行運動の映像から、一コマ一コマ、ランドマークを起こしていくという地道な作業を経て、綺麗な論文になりました。
今月下旬には博士申請論文の公聴会です。頑張りましょう!!