血判状?
- tshitarahus
- 7月18日
- 読了時間: 2分
今週の演習では、血の契約を交わしました!
……冗談が過ぎました。指紋をとりました。
指紋とは、真皮と表皮の間にある皮膚乳頭が連続的に配置されることで皮膚上に現れる特有の隆線のことを指します。
(ちなみに、この定義に基づくと、いわゆる「手相」は指紋ではなくて、ただの「しわ」ですね)
指紋は、現生の霊長類と我々が共有する身体的特徴で、物体との摩擦力を増すことに寄与し、木の上で生活しているサルたちが安全に樹上空間を移動することを可能にしていると言われています。
さてそんな指紋は、二つとして同じものはないと言われ、ゆえに犯罪捜査の現場では個人の特定に役立っております。
人類学では、「種間の違い」はもちろんのこと、「種内でのバリエーション」を知ることも重要なテーマです。
指紋はその題材の一つで、我々が実に多様であることを教えてくれます。
試しにスタンプ台を使って親指の指紋をとってみます。

なかなか良い感じ。
現場にいた全員の指紋を採取しました。

こう見ると血判状みたいですね。
指紋の型を分類した後、渦の中心点と三叉点を直線で結び、何本の稜線が直線と交わるかを数えます。

この方の場合は、ダブルループ型の16でした。
他にも、渦巻き型や、蹄状型が見られました。
これまであまり気にしたことがなかったですが、改めて見ると指紋はなかなか奥が深いものです。
さて次週は何を学ぶのでしょうか?お楽しみに!