生物人類学、がくせいじっしゅう中
- tshitarahus
- 3 日前
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更新日:3 日前
世界は生物人類学でできている。
毎週、学生実習が絶賛、進行中です。
前回DIYした歩行路を使って、さっそく学生実習で運動を計測しました!
モーションキャプチャシステムを使って、身体に張り付けたマーカーの動きを自動的に追跡します。
計測の前にカメラを設置します。
先週、すのこをDIYしていた裏で設樂親方が土建工事で取り付けた単管パイプにカメラをクランプします。
今回は歩行路を取り囲むようにして合計7台のカメラを設置しました。

全身をキャプチャするために、脚立を使って高所に設置します。
ヘルメット着用よし!ご安全に。
カメラを設置したら、ワンドと呼ばれる棒を振り回して、カメラ同士の位置関係を記録します。
この作業のことをキャリブレーションといいます。

遊んでませんよ?計測に必要な作業です!(でも傍から見るとちょっと面白いですよね)

二週間かけて、ようやっと準備が整いました。
実験の出来・不出来は事前準備がすべてですから、ここに妥協することはできません。
準備が整ったので、いざ計測です!
が、すみません!諸事情により計測中の写真はありません。
今週は計測までです。お疲れさまでした。
さて、先週とったデータを解析します。

院生の安富さんの指導のもと、マーカーにラベルを付けていきます。
なぜか終始笑いが絶えない、とても賑やかな雰囲気に包まれておりました。
一度コツをつかんだらサクサクと作業をこなしていきます。
さすがデジタルネイティブ世代ですね。
今週はデータの書き出しまでです。お疲れさまでした。
先週頑張ってラベリングしたデータを使って、今週は解析を進めました。
生物人類学研究室の多くのメンバーは、Rを使って解析をしています。
助教「R、使ったことある?」
学生(うなずく)
助「じゃあ、基本的な操作は知っているわけだ」
学(浅くうなずく)
助「あ、もしやRに対して苦手意識がある感じか?」
学(深くうなずく)
助「そりゃそうだよな」(教 「なぜでしょう??????」)

実習の前に、なぜわざわざとっつきにくいRを使って解析するのか、その意義を聞きました。
どれほど気を付けていても、手作業でやる限り、作業工程を間違えるし、忘れるものです。
それは仕方ないことです。だって人間だもの。
でも、科学として研究する以上、せめて自分がやったは再現できなければいけません。
そこで、同じ処理を間違えずに繰り返すことに長けたプログラミング言語の力を借りる必然性が出てくるのです。
マンツーマンでソースコードを「写経」しながら、分析を進めます。
苦手意識を持っていたRに果敢に挑みます。

真剣な表情でパソコンに向き合う一コマ。
膨大な情報が怒涛のごとく頭に流れ込んだことでしょう。
4.5時間に及ぶ格闘の末、なんとか今回の目標を達成しました。
Rとエクセルを駆使し、学生が頑張って作ったグラフです!

こちらもいい感じにできました。

はじめてのこと尽くしで、楽しい反面、苦労したことと思います。
しかし、準備、計測、分析、グラフ化までの一通りのステップを自ら体験したことは、今後待ち構えている卒研(あるいは修論)に必ず役立ちます。
運動実習、お疲れさまでした!